私たちはその人類史の中で多くの文化的遺産を生み出してきました。時の流れと共にその多くは失われましたが、世界には今なお過去の歴史を感じさせるノスタルジックな街並みが遺されています。今回はそんなロマン溢れる歴史ある街並みを散策できる海外の観光スポットをご紹介していきます。
ホイアン旧市街/ベトナム

ベトナム中部に位置する古き良き港町である古都ホイアン。世界遺産にもなっているその旧市街はノスタルジックな雰囲気に包まれています。訪れた観光客に異国の地に来たことを実感させる古都ホイアン。しかしこの街が最も輝くのは夜の闇に包まれてからです。
街のいたるところで煌々と灯るランタン。その幻想的な光景には目の肥えた旅行者であっても酔いしれてしまうことでしょう。夜は屋台料理などが楽しめるナイトマーケットも開催されており、毎日がお祭りのような雰囲気です。どこか懐かしくもあり親しみやすい。それでいて歴史の息吹を感じる古都ホイアンの街並みは、ぜひ現地で体感していただきたいです。
ビガン歴史都市/フィリピン

フィリピンのルソン島の北部にあるビガン歴史都市は、かつてのスペイン統治時代に建設された貿易都市です。街の建物はスペインだけでなく中国やラテンアメリカの影響も受けており、アジア圏の街並みとしては非常にユニークな印象を受けます。
このビガンの街が建設されたのは16世紀後半ですが、その保存状態も良いことから1999年に世界遺産になっています。街のメインストリートの『クリソロゴ通り』には骨董品や土産物屋などが並んでおり、買い物を楽しむ観光客の姿が多く見受けられます。カレッサという馬車に乗りながら異国の雰囲気が楽しむのもいいですね。
イスタンブール歴史地域/トルコ

中東に位置するトルコ共和国の中で最も大きな都市であるイスタンブール。人口が1500万人を超えるこの大都市はトルコ経済や文化の中心地になっています。近代的な大都会であるイスタンブールですがその歴史は非常に古く、その起源は紀元前600年頃とも言われています。
街の旧市街はイスタンブール歴史地域として世界遺産にも登録されており、そのレトロでフォトジェニックな街並みは訪れる観光客を魅了します。美しいブルーモスクやトプカプ宮殿をはじめ、その歴史を今に伝える大聖堂アヤソフィアなど。イスタンブールの長い歴史を感じさせてくれる建造物や街並みは一見の価値ありだと思います。
エディンバラの旧市街/スコットランド

イギリス北東部に位置するスコットランドの首都エディンバラ。その旧市街には歴史ある建造物が建ち並び、訪れる旅行者を中世ヨーロッパの世界へと誘います。
その古い街並みには小高い丘の上にそびえる『エディンバラ城』やイギリス王室の『ホリルードハウス宮殿』。さらにはそれらを繋ぐ『ロイヤルマイル』と呼ばれるメインストリートがあり、さらにその道には『セントジャイルズ大聖堂』や『スコットランド国会議事堂』など数え上げたらキリがないほど魅力あふれる光景が広がっています。
個人的には丘の上にあるエディンバラ城が最も好奇心を掻き立てられました。それはまるで物語の世界に登場するような光景で、リアルドラゴンクエスト的な感動を覚えました。まさにエディンバラは現実とファンタジーが融合したかのような世界だと思います。
フィレンツェ歴史地区/イタリア

最後はイタリア中部に位置するフィレンツェ歴史地区です。世界遺産にも登録されているフィレンツェ歴史地区は、まるで街全体がひとつの巨大な芸術作品のようにも思えます。
赤茶色に統一された屋根に中世の面影を色濃く残す街並み。そこには歴史ある美術館・教会・大聖堂・宮殿などが建ち並び、中世の人々の息遣いが聞こえてくるようです。そしてミケランジェロ広場から一望するフィレンツェの街並み。
街全体が夕暮れに染まりゆく光景は、まるで空へと舞い上がり散ってゆく花弁のような美しさがあります。まさに『花の都フィレンツェ』はその異名通りのイタリアを代表する歴史ある街でした。
まとめ
いかがでしたか。以上で歴史ある街並みを散策できる海外の観光スポットの紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました。
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