戦争に紛争、内戦や貧困、さらには環境問題にパンデミック。混沌とする現代社会の中で私たちは一体どこへ向かうのでしょう。その答えの糸口はもしかしたら人類の足跡を辿ることで見つけられるかもしれません。今回はそんな過去と現代が交錯する海外の観光スポットに焦点を当ててみます。
ローマ/イタリア

歴史を感じる観光地といえばイタリアの首都ローマは外せません。その起源は紀元前10世紀とも言われており、街を歩けば目を瞑っていても歴史的建造物に遭遇します。そんな過去と現代が共存するローマには全13件の世界遺産があり、訪れる旅行者の心を歴史の時空へと誘います。
ローマのシンボル的存在でもある円形闘技場『コロッセオ』をはじめ、世界最大の石造りの神殿『パンテオン』など。その底知れぬロマンを感じさせてくれるローマはまさに永遠の都と称しても大げさではありません。
さらにローマ市内には世界最小国であるバチカン市国も存在し、全世界に13億人の信徒を有するカトリック教会の総本山でもあります。バチカン市国は一般観光客も受け入れており、『サンピエトロ大聖堂』『システィーナ礼拝堂』『バチカン美術館』など歴史的にも重要な建築物を見学できます。
カイロ/エジプト

エジプトといえばやはりピラミッド。その総数は100基を優に超えますが、その中でも首都カイロ郊外には『クフ王』『カフラー王』『メンカウラー王』による三大ピラミッドがそびえています。ピラミッドは最も古いもので4500年前に作られたと言われており、その建造方法や用途については今なお議論が行われています。
ただ以前はピラミッド建設には大勢の奴隷が働かされていたとする説が有力でしたが、今ではその説は否定されています。ピラミッドの近くには労働者たちの居住区画が見つかっており、食事だけでなくビールが提供されるなど、意外と快適な職場環境だったのかもしれません。
アテネ/ギリシャ

ギリシャ共和国の首都であるアテネは世界最古の都市のひとつであり、その歴史は非常に長く約3400年に及ぶとされています。神話の時代から現代に至るまで残されているアテネの街の姿は、まさに神々の遺産であり私たち現代人が後世に伝え残すべきものでもあります。
そんなアテネの中でもひと際その存在感を放つのが、世界遺産にもなっているアテネのアクロポリスです。小高い丘の上にあるアクロポリスは首都アテネのシンボルでもあり、パルテノン神殿をはじめ古代ギリシャ文明を象徴するその光景は、まるでここが世界の中心だと言わんばかりです。
そんな歴史あるアテネの地で神話の時代に思いを馳せながら、人類の足跡を辿ってみるのはいかがでしょうか。
サナア/イエメン

イエメン共和国の首都であるサナアは『サナア旧市街』として世界遺産にも登録されており、その歴史は約5000年にも及ぶため世界最古の町のひとつと言われています。町の景観は異国情緒に溢れており、アジア諸国やヨーロッパの街並みとはまた違ったエキゾチックな魅力で私たち旅行者の心を掴んで離しません。
しかし残念ながら現在イエメンはテロを含めた治安情勢が極めて深刻であり、日本の外務省のホームページでも渡航をやめるよう勧告されています。私たちが自由にサナアの地を歩けるのはいつになるのでしょうか。今はただサナアの人々が平穏に暮らせる日が来ることを祈るばかりです。
アンコールワット/カンボジア

最後はカンボジアのアンコールワットです。日本からも距離が近く物価も安いためアンコールワットは日本人に人気のある観光スポットのひとつです。12世紀に建てられたこの遺跡は、当時この地で繫栄していたクメール人の手によって築かれました。
長らく繫栄していたクメール帝国も16世紀には衰退していき、この巨大な遺跡もジャングルの奥地で人知れず眠っていました。それを1863年にフランス人が再発見したことで再び世にその存在を知られるようになり、現在では世界的に有名な観光地として名を馳せています。
まとめ
いかがでしたか?以上で歴史を感じる海外の観光スポットの紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました。
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