ヨーロッパ旅行と聞くと、フランスやイタリア、ドイツを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、少し視点を変えて東欧に目を向けてみませんか?
ルーマニアは「東欧の宝石」とも称されるほど、美しい自然と深い歴史が溶け合う魅力的な国です。ドラキュラ伝説、荘厳な教会、可愛らしい中世の街並み、カルパチア山脈の壮大な景観…。
すべてがぎゅっと詰まっています。
この記事では、ルーマニア旅行で絶対に外せない観光地を厳選して5か所ご紹介します。実際に旅した人の声や現地の情報も交えながら、初めてのルーマニア旅行をサポートします。
1|ルーマニアのおすすめ観光地5選
ブラン城

「ドラキュラ城」として世界的に知られるブラン城は、カルパチア山脈のふもとにそびえる中世の要塞。実際にはヴラド・ツェペシュが住んでいた証拠はないものの、ドラキュラ伝説と結びついて世界中の観光客を魅了しています。
ゴシック建築の外観や内部の美術品、狭く曲がりくねった階段など、神秘的な雰囲気にあふれています。夜のライトアップはとても幻想的で、写真映えも抜群。歴史好きやファンタジー映画の世界観が好きな人には特におすすめです。
ブカレスト

ルーマニアの首都ブカレストは、「小パリ」とも呼ばれるエレガントな都市。広大な並木道や歴史的建造物が並び、ヨーロッパの古都らしい雰囲気を感じさせます。
見逃せないのは世界最大級の行政建築物「国民の館」。その迫力あるスケールは圧巻です。旧市街(リプスカニ地区)にはおしゃれなカフェやバーが点在し、昼も夜も賑やか。
近年はアートやデザインの街としても注目を集めており、現代的な魅力と伝統が融合した街歩きが楽しめます。
シナイア

シナイアはカルパチア山脈の中腹に位置する高原リゾートで、「カルパチアの真珠」と呼ばれる美しい街です。最大の見どころは、19世紀に建てられたペレシュ城。まるで童話の世界から飛び出してきたかのような建築美が特徴で、ルーマニア王室の夏の離宮としても使われていました。
周囲は豊かな自然に囲まれており、登山やトレッキングも楽しめます。四季折々の風景が美しく、特に紅葉や雪景色は感動的。静かで上質な時間を過ごしたい方に最適です。
シギショアラ

ルーマニア中部に位置するシギショアラは、中世の面影をそのまま残す美しい街。世界遺産にも登録されており、石畳の通りとカラフルな建物が魅力です。
時計塔からの眺めは絶景で、町全体を見渡すことができます。ドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュが生まれた家もあり、ファンにはたまらないスポットです。
こぢんまりとした街なので、徒歩での観光がしやすく、写真撮影にもぴったり。まるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような体験ができます。
ブラショフ

ブラショフはルーマニア有数の観光都市で、歴史と自然の魅力が調和した街です。市内中心部には広場やゴシック様式の「黒教会」があり、街歩きが楽しいエリア。
周囲の山々に囲まれたロケーションも魅力で、ケーブルカーに乗ってタンパ山に登れば赤い屋根の街並みを一望できます。治安も良くカフェやショップも充実しているため、長めの滞在にもおすすめ。
ブラン城へのアクセス拠点としても便利で、観光のハブとして機能する理想的な場所です。
2|ルーマニアの基本情報

旅行前に知っておきたい基礎知識をチェック!
💡ワンポイント:ATMの設置も多いので現地での両替よりクレジットカード払いorATM利用がおすすめ!
3|ルーマニアまでのフライト時間

ルーマニアには直行便がないため、どの都市からも基本的にはヨーロッパの主要都市を経由する必要があります。
日本の主な出発地 → ブカレスト(オトペニ空港)までの目安時間:
出発地 | 経由地(例) | 所要時間(乗継含む) |
---|---|---|
成田空港 | イスタンブール・ドバイなど | 約15~18時間 |
羽田空港 | フランクフルト・パリなど | 約16~20時間 |
関西国際空港 | アムステルダム・ヘルシンキなど | 約17~21時間 |
中部国際空港 | ミュンヘン・ウィーンなど | 約17~22時間 |
※所要時間は時期や乗継回数により変動します。航空会社によってはブカレスト以外の都市(ティミショアラ、クルジュ=ナポカなど)への便も利用可能です。
✈️ おすすめ航空会社:ターキッシュエアラインズ、ルフトハンザ航空、エールフランス、KLMなどが比較的スムーズな乗継を提供しています。
4|航空券の相場は?年間の料金推移をチェック!

旅行費用で最も大きな割合を占める「航空券代」。時期によってかなり差が出るので、早めのチェックが重要です。
渡航時期 | 航空券の目安(往復・エコノミー) | 備考 |
---|---|---|
1〜3月(冬) | 10〜14万円 | オフシーズンで安価。雪景色が魅力。 |
4〜6月(春) | 13〜17万円 | 新緑と花が美しい季節。人気上昇中。 |
7〜9月(夏) | 16〜22万円 | 観光ハイシーズン。値上がり傾向。 |
10〜12月(秋〜冬) | 11〜16万円 | 紅葉やクリスマスマーケットが楽しめる時期。 |
💡航空券を安く抑えるコツ:
5|ホテル・食事・移動の物価事情

ルーマニアは東ヨーロッパの中でも比較的物価が安い国として知られており、日本よりもかなりコストパフォーマンスが高いのが魅力です。
🏨 ホテル代(1泊あたりの目安)
➡都市部ではAirbnbも充実。長期滞在やグループ旅行にも最適です。
🍽 食事の物価
➡ルーマニア料理はボリュームたっぷりで、日本人の口にも合いやすいです。グラーシュ(シチュー)やサルマーレ(ロールキャベツ風)が人気。
🚆 交通費
💡ポイント:交通費や外食費が安いため、現地での出費を抑えつつ満足度の高い旅行が楽しめます!
6|ルーマニアのベストシーズン

ルーマニアは四季がはっきりしており、日本の気候に似た感覚で旅の準備がしやすいのが特徴です。
🌸 春(3〜5月)
気温:10〜20℃前後。新緑と花々が美しい季節。
服装:薄手の長袖+軽めのジャケットが◎。
☀️ 夏(6〜8月)
気温:25〜35℃と暑くなることも。湿度は低め。
服装:Tシャツやワンピースなど、通気性の良い服装。サングラス必須。
🍁 秋(9〜11月)
気温:10〜20℃。紅葉が美しく、観光に最適な時期。
服装:長袖+ニットやジャケット。朝晩は冷える。
❄️ 冬(12〜2月)
気温:-5〜5℃。都市部でも雪が降る日あり。
服装:コート・マフラー・手袋など、防寒対策を。
🎯 ベストシーズン:5月〜6月、9月〜10月
観光に最も適しているのは、春と秋の気候が穏やかな時期。混雑も比較的少なく、航空券も安く手に入りやすいです。
7|知っておきたいマナー&持ち物

海外旅行初心者でも安心して楽しむために、ルーマニアでのマナーや便利グッズを事前に確認しておきましょう。
✅ 観光マナー
🎒 あると便利な持ち物
💡豆知識:現地のスーパーや市場ではエコバッグ持参が喜ばれます
8|ルーマニア旅行あるある5選
実際に訪れた旅行者がよく体験する「ルーマニアあるある」をご紹介!事前に知っておくと、現地でのちょっとした驚きや困りごとも楽しめます。
🏰①お城の迫力が想像以上
ブラン城やペレシュ城など、写真で見ていた以上に「本物感」がすごい!中世の雰囲気がそのまま残っていて、タイムスリップした気分に。
⏰②時の流れがゆっくり
大都市以外では、のんびりとした時間が流れています。日本のせかせか感に慣れていると、少し戸惑うかも。でもそれが心地よい!
🍷③ワインとチーズが美味しすぎる
ルーマニアは実はワイン大国!スーパーでもクオリティの高いローカルワインが手に入ります。チーズとの相性も抜群で、夜のホテル時間が充実。
🗣④英語が意外と通じる
若い人や観光地では英語が通じやすく、旅行初心者でも安心。Google翻訳アプリがあるとよりスムーズです。
📷⑤どこを撮ってもインスタ映え
中世の街並み、自然、カフェ、建築物…。どこを撮っても「絵になる」写真が撮れるので、スマホの容量には余裕を!
9|ルーマニア旅行Q&A
Q. ルーマニアって治安は大丈夫?
A. 観光地は比較的治安が良いですが、スリや置き引きには注意。夜の一人歩きは避け、バッグは体の前に持ちましょう。
Q. チップって絶対必要?
A. 義務ではありませんが、レストランやホテルでは感謝の気持ちとして渡すのが一般的。お釣りの小銭を渡す程度でOKです。
Q. SIMカードは買える?
A. ブカレストの空港や大手スーパーでプリペイドSIMが購入可能。VodafoneやOrangeなどの大手キャリアが人気。
Q. 水道水は飲める?
A. 飲用可能な地域もありますが、基本はミネラルウォーターを購入するのが無難。1本約50円〜で買えます。
Q. 子連れでも楽しめる?
A. 公園や自然スポットが多く、のびのび過ごせます。電車やレストランでも子どもに優しい対応が多い印象です。
10|注意すべきエリア・トラブル対策

安心して旅を楽しむために、事前に知っておきたい注意点をまとめました。
⚠️ 観光地でのスリに注意
特にブカレスト旧市街や鉄道駅、混雑する観光名所では、バッグのチャックはしっかり閉じ、背負うリュックより前掛けバッグがおすすめ。
⚠️ 深夜の公共交通機関は避ける
夜間のトラムやバスは利用者が少なく、治安面で不安がある場合も。深夜移動にはタクシーや配車アプリ(Bolt)を利用すると安心。
⚠️ 両替は正規の場所で
街中の非公認両替所では、レートの悪い取引や詐欺の可能性も。空港、銀行、信頼できる両替所を選びましょう。
⚠️ 田舎の道は野犬や交通事情に注意
地方の村や山道では野犬に遭遇することもあり、レンタカー利用時は運転に慣れていないと難しいことも。ツアーや列車移動がおすすめ。
11|まとめ|ルーマニアは穴場だらけの国!

ルーマニアはまだ日本ではあまり知られていない「隠れたヨーロッパの名所」です。
実際に行ってみると、中世の街並み、自然、グルメ、そして人々の温かさに心を打たれる瞬間がたくさんあります。
などなど、ヨーロッパ旅行初心者にも非常におすすめの国です。
この記事があなたのルーマニア旅行の第一歩となれば幸いです!
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