【西洋文明の起源!!】太陽の国ギリシャが生んだ色褪せることのない世界遺産5選

ヨーロッパ

地中海に輝く無数の島々を有する太陽の国ギリシャ。西洋文明の起源とも云われるこの地には、古代の人々の遺した歴史ロマン溢れる遺産がたくさんあります。今回はそんな太陽の国ギリシャが生んだ色褪せることのない世界遺産をご紹介していきます。

アテネのアクロポリス

まず最初にご紹介したいのがギリシャの首都アテネにそびえる『アテネのアクロポリス』です。首都アテネのシンボルでもあるこのアクロポリスには古代ギリシャ文明が遺した遺跡が集まっており、それらはまとめて1987年に世界遺産に登録されました。

戦いと知恵の女神アテネの名を冠しているこの地には、紀元前2000年頃から多くの人々が定住していったとされています。アテネはその長い歴史の中でソクラテス・プラトン・アリストテレスなど多くの著名な偉人を生み出しており、彼らは現代にまで通じる哲学や芸術に大きく貢献しました。

そんなアテネのアクロポリスでまず見たいには、世界的にも有名な『パルテノン神殿』です。建てられたのは紀元前5世紀頃。女神アテナを祀るために建造されたこの神殿には46本の円柱があり、その力強さと荘厳さはどれだけ時を経ても失われることはありません。

次に見たいのは『エレクティオン神殿』でしょうか。この神殿は女神アテネや海神ポセイドン、さらには最高神ゼウスなどが祀られた神殿であり、特に観光客の目を引くのがその柱です。神殿南西部にある6本の柱はカリアティードといい、6人の美しい乙女の姿を現している柱です。

他にもアテネのアクロポリスには、最高神ゼウスを祀った『ゼウス神殿』や、勝利の女神ニケを祀った『アテナ・ニケ神殿』。さらにはギリシャ最古の劇場として知られている『ディオニソス劇場』など、本当い見どころが尽きません。

世界中の観光客を古代の歴史へと誘うアテネのアクロポリスは、ギリシャ旅行の際は必見の世界遺産です。

エピダウロスにあるアスクレピオスの聖域

ギリシャ神話に登場する医療の神アスクレピオスの聖地であるエピダウロス。そこには紀元前4世紀に建てられた15000人を収容できる美しい古代劇場があります。その保存状態の良さから1988年には『エピダウロスの考古遺跡』として世界遺産に登録され、現在も1955年から毎年開催されている芸術祭の舞台となっています。

その巨大でシンメトリーな美しさは、訪れた者にしか分からない歴史の息吹と感動を私たちに与えてくれます。近くには美しい港町もあり、訪れる観光客を楽しませています。

デルフィの考古遺跡

1987年に世界遺産に登録された『デルフィの考古遺跡』。ギリシャ中部のパルナッソス山の南麓に位置するこの地は、予言と音楽を司る太陽神アポロンの聖地とされています。古代ギリシャの人々はこの地こそが世界の中心であると信じており、その政治的・宗教的な影響力は古代ギリシャ世界全体に広がっていきました。

このデルフィの考古遺跡は周囲を山々に囲まれており、その眺めはまさに絶景です。遺跡には、巫女ピュティアによるアポロンの神託が行われた『アポロン神殿』。紀元前4世紀に建てられた円形の古代劇場や、ピュティア競技会が行われた競技場など。豊かな自然に囲まれたこの地には、今も多くの観光客が足を運んでいます。

メテオラの修道院群

雄大な大自然を一望できる尖塔状の岩塊の頂上に築かれたメテオラの修道院。1988年に世界遺産に登録されたこの修道院群は、そのあまりにも圧倒的な景観から『天空の修道院』として世界的にも有名です。俗世から離れて修行や瞑想に集中するために14世紀に建てられたこの修道院には、現在でも修道士たちが定住し、日々祈りを捧げています。

最盛期には24棟あったこの修道院群は、現在でもメタモルフォシス修道院を代表する7つの修道院が現存しています。修道院内部には15世紀から16世紀頃のフレスコ画が残っていたり、イコンと呼ばれる聖画や古写本・典礼用具など、ギリシャ正教美術における重要な宝庫にもなっています。

ロドス島の中世都市

エーゲ海の南に浮かぶロドス島は古代ギリシャにおいて交易で栄えた島として知られています。中世には当時の三大宗教騎士団であった聖ヨハネ騎士団がこの地を占領して城塞都市を築きました。その中世ヨーロッパ都市としての面影を色濃く残す良好に保存された街並みが評価され、1988年には『ロドス島の中世都市』として世界遺産に登録されました。

島の周囲はエーゲ海に囲まれていて、その美しい景観からリゾート地としても人気です。街を散策すれば歴史の香り漂う光景が広がっており、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚を観光客に与えます。

ゴシック様式の美しい街並みが続くフォトジェニックな『騎士の道』。重厚な雰囲気を醸し出す石造りの『騎士団長の館』。ロドス島の玄関口でもあり古代にはヘリオスの巨像が建っていたとされる『マンドラキ港』。他にもかつての遺跡や城の名残が残っている中世都市ロドス島。その魅力は尽きることなく多くの観光客を惹きつけて止みません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。西洋文明の起源とも云われる古代ギリシャの世界観。その歴史を今に伝える各地の遺産や痕跡は、今後も私たち現代人が後世に伝え残していかなければならないものだと思います。

以上で、太陽の国ギリシャが生んだ色褪せることのない世界遺産の紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました。

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