アイスランドは、氷河と火山が共存する神秘的な大自然の宝庫です。壮大な滝、温泉、間欠泉など、他では見られない絶景が広がるこの国は、一度訪れれば忘れられない感動を与えてくれます。今回は、そんなアイスランドの魅力を存分に味わえる5つの観光地をご紹介します。
ブルーラグーン

アイスランドを代表する観光スポットのひとつ、ブルーラグーンは、ミルキーブルーの温泉が広がる絶景のスパリゾートです。この温泉は、地下2,000メートルから湧き出る地熱水を利用しており、シリカやミネラルを豊富に含んでいるため、美肌効果があると言われています。湯温は約38〜40℃と心地よく、アイスランドの冷たい空気の中で温泉に浸かる体験は格別です。
スチームバスや泥パックのサービスもあり、リラックスしながら絶景を堪能できます。アクセスはレイキャヴィークから車で約40分、ケプラヴィーク国際空港からも近いため、到着後や出発前に立ち寄るのにも最適なスポットです。
グトルフォス

「黄金の滝」とも称されるグトルフォスは、アイスランド南西部に位置する圧倒的なスケールの滝です。高さ約32メートルの断崖から2段に分かれて轟音とともに流れ落ちる姿はまさに壮観で、訪れる人々を魅了します。特に晴れた日には滝に美しい虹がかかり、幻想的な光景を生み出します。冬には凍てつく滝の周囲が氷で覆われ、まるで氷の宮殿のような景色が広がります。
グトルフォスは「ゴールデンサークル」と呼ばれる人気観光ルートの一部で、近くには間欠泉や国立公園もあるため、あわせて訪れるのがおすすめです。アクセスはレイキャヴィークから車で約1時間半。
シンクヴェトリル国立公園

シンクヴェトリル国立公園は、アイスランドの歴史と地質学的な魅力が詰まった場所です。ここは930年に世界最古の議会「アルシング」が開かれた地であり、アイスランドの文化的遺産としてユネスコ世界遺産に登録されています。また、地質学的にも貴重な場所で、北米プレートとユーラシアプレートが引き裂かれる大地の裂け目「ギャウ」が見られます。
この裂け目のひとつである「シルフラ」は、透き通った青い水をたたえるダイビングスポットとしても有名で、プレートの間を泳ぐという貴重な体験ができます。アクセスはレイキャヴィークから車で約40分。ゴールデンサークル観光の一環として訪れるのが定番です。
スルツェイ火山島

スルツェイ島は、1963年の海底噴火によって誕生した世界で最も新しい島のひとつです。アイスランドの南方約32キロに位置し、人間の干渉を最小限に抑えた自然保護区としてユネスコ世界遺産に登録されています。この島は、科学者たちにとって「新しい土地に生命がどのように定着するのか」を研究する貴重な場所となっており、訪問は厳しく制限されています。
ヘイマエイ島などの近くの島々からボートツアーに参加すれば、遠くからスルツェイ島の姿を眺めることが可能です。島の周辺では、パフィンやアザラシといった野生動物にも出会うことができます。
ストロックル間欠泉

アイスランドには多くの間欠泉がありますが、中でも最も有名なのがストロックル間欠泉です。約5〜10分ごとに熱湯を高さ20メートル以上吹き上げる光景は、まさに自然の驚異そのもの。アイスランドの豊かな地熱活動を象徴するスポットのひとつです。
この間欠泉は「ゴールデンサークル」内にあり、グトルフォスの滝やシンクヴェトリル国立公園とセットで訪れるのが一般的。周囲には温泉の湯気が立ち込め、独特の硫黄の香りが漂っています。アクセスはレイキャヴィークから車で約1時間半。
まとめ
アイスランドには、火山と氷河が生み出した壮大な景観が広がり、世界でも類を見ない自然の神秘を体感できる場所が数多く存在します。ブルーラグーンで癒され、グトルフォスやストロックル間欠泉で大自然の力強さを感じ、シンクヴェトリル国立公園で歴史と地球の営みに触れる。そしてスルツェイ火山島のような新しい大地の誕生に思いを馳せる――そんな冒険心をくすぐる旅が、アイスランドでは待っています。ぜひこの神秘の国で、一生の思い出となる体験をしてみてください。
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