イタリアは世界で最も世界遺産の多い国であり、その総数はなんと58件に上ります。目を瞑って歩いても世界遺産にぶち当たるので歴史好きにはたまらない街です。今回はそんな世界遺産大国イタリアの中でも、特に中世の雰囲気が感じられる歴史地区をご紹介していきます。
ローマ歴史地区

古き良きの街並みを色濃く残すイタリアの首都ローマ。この街はローマ歴史地区として世界遺産に登録されており、訪れる観光客を中世の時代へと誘います。
今から約2000年前に建てられたローマを代表する建造物である円形闘技場『コロッセオ』。初代ローマ皇帝の側近によって建てられた神々の眠る神殿『パンテオン』。かつての栄華を今に伝える古代ローマの中心地『フォロ・ロマーノ』。ローマ建築の代表でもある勝利の雄叫び『コンスタンティヌスの凱旋門』など。
他にも様々な見どころのあるローマ歴史地区。今日も世界中の旅行者の度肝を抜いていることでしょう。
フィレンツェ歴史地区

ローマとミラノの中間に位置する花の都フィレンツェ。その歴史的価値から街の中心部一帯が『フィレンツェ歴史地区』として世界遺産になっています。600年近く前に建てられた花の都のシンボルである『サンタマリア大聖堂』。フィレンツェを支配していたメディチ家一族のコレクションを収蔵している『ウフィツィ美術館』。ミケランジェロやガリレオなど歴史的著名人の埋葬地でもある『サンタクローチェ聖堂』。そして歩くだけでも美しいそのフィレンツェの街並みは、今日も多くの観光客を魅了しています。
ナポリ歴史地区

南イタリア最大の都市であるナポリの旧市街は『ナポリ歴史地区』として世界遺産に登録されています。その陽気で明るい雰囲気と海に面した街並みは、ローマやフィレンツェとはまた違った魅力を兼ね備えています。
そんなナポリ歴史地区の主な建造物といえば、『カステル・デローヴォ』が挙げられます。通称『卵城』と呼ばれるこの城は、もともとは古代ローマの軍人ルクッルスの別荘でした。11世紀にはノルマン王の住居として使われており、城の屋上からはナポリの海やその街並みが一望できます。他にもナポリには『ヌオヴォ城』『サンモルテ城』『サン・マルティーノ修道院』『サンタ・キアラ修道院』『ナポリ大聖堂』などがあり、ナポリの歴史の一端に触れることができます。
シエナ歴史地区

イタリアの古都シエナもまた『シエナ歴史地区』として1995年に世界遺産になっています。この地に来た観光客がまず向かうのは、世界で一番美しい広場と言われる『カンポ広場』でしょうか。世界で一番は正直言い過ぎだと思うのですが、実際ここには多くの観光客が集まります。
また広場を囲うように飲食店や土産物屋などが並んでいるので、のんびり観光するには良いところだと思います。そのカンポ広場には『マンジャの塔』と呼ばれる高さ100mほどの塔があります。1348年に建てられたこの塔は現在でも現役で、正午には塔の鐘楼が辺りに響き渡ります。
マンジャの塔は登ることもできますが、高さがあるので結構怖いです。しかしそこから見渡す街並みは絶景なので、勇気のある人はトライしてみて下さい。
サン・ジミニャーノ歴史地区

サン・ジミニャーノは人口8000人ほどの小さな町ですが、歴史地区として世界遺産にも登録されていることから、多くの観光客が集まります。この街の特徴あるいはシンボルでもあるのが、町中に建てられているいくつもの塔です。
かつてはこの小さな町には70を超える塔が建っていたそうですが、現在残っているのはその内の14の塔のみとなっています。町は黒くすすけたレンガ造りの建物が多く、当時栄えていた中世の面影を色濃く残しています。散策するだけでも中世にタイムスリップしたかのような感覚に陥るのもまた魅力です。
まとめ
いかがでしたでか?イタリアは街の広範囲にわたって歴史地区として管理されている文化遺産が多く、その貴重な財産は今後も今を生きる私たちが未来の世代へと受け継いでいかなければならないものだと思います。
以上で歴史あるイタリアで中世の雰囲気が漂う人気の世界遺産のご紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました!!
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