イギリスの世界遺産は歴史がありつつも、優雅で厳かな佇まいの建造物が多い印象があります。それらの世界遺産は実際に目の当たりにする時、私たちの想像を遥かに超えるものであることを実感します。今回はそんなイギリス旅行で訪れるべき観光客の想像を超える世界遺産をご紹介していきます。
ダラム城と大聖堂

イギリス中部にある『ラダム城と大聖堂』は1986年に登録された世界遺産です。ダラム城は1072年に、ダラム大聖堂は1093年に創建されました。城と大聖堂はダラムの街より一段高い丘の上に建てられており、その周囲はウェア川に囲まれています。すぐ近くにはダラム大学があり、城は大学の学生寮に、大聖堂は入学式や卒業式に使用されています。
この『ダラム城と大聖堂』は映画ハリーポッターのロケ地としても有名で、ハリーポッターの世界観をそのまま体験できるのは、ファンにとっては大きな魅力のひとつです。
ウェストミンスター宮殿

イギリスの首都ロンドンにある『ウェストミンスター宮殿』。中世では王の住居として使用されていましたが、現在は国会議事堂として使用されています。宮殿の内部は見学することもでき、その壮麗な佇まいはロンドン屈指の観光名所として年間100万人の旅行者が訪れます。
この世界遺産の特徴はモダン建築が主流であった時代にゴシック様式の復活を試みた点だと言われています。全長265mの宮殿の中には1000を超える部屋があり、100の階段や11の中庭など、世界で最も有名な国会議事堂との呼び声が高いです。
ストーンヘンジ

その謎に満ちた不可解な姿から、日本でもしばしば話題に挙がる『ストーンヘンジ』。実はこれも世界遺産に登録されており、今も多くの観光客が集まります。ストーンヘンジが造られた目的は現在でもはっきりとはしておらず、分かっているのは人類が文字をもつ以前の先史時代の文明の遺構であることくらいです。
天文台だとする説もあれば、当時の王の墓なのではないかという説もあったり。中には宇宙人が関与しているのではというオカルティックな話のネタにもなっています。今も盛んな論争の的であり、人々の関心が尽きない世界遺産です。
エディンバラの旧市街と新市街

エディンバラはイギリスのスコットランドの首都であり、『エディンバラの旧市街と新市街』として1995年に世界遺産に登録されました。旧市街の街並みは中世の面影を色濃く残しており、散策するだけでも過去にタイムスリップしたかのような感覚になってしまいます。
また旧市街はエディンバラ城をはじめホリールード宮殿や聖ジャイルズ大聖堂など歴史ある観光スポットに溢れているので、ロンドンなど他の都市とはまた違った雰囲気が楽しめる街だと思います。新市街のほうは18世紀以降に計画的に開発された街であり、その美しく区画整理された街並みは『都市計画の傑作』とも評されています。
ロンドン塔

イギリスの首都ロンドンにある王室所有の『ロンドン塔』。もともとは王が暮らす王宮であり街を守る城塞でしたが、その長い歴史の中で天文台や造幣所といった役割も果たしてきました。16世紀には牢獄や処刑場として使われたこともあることから、別名『恐怖の塔』として恐れられてきた面もあります。
ロンドン塔の内部は見学することも可能で、中世の武器や甲冑など様々なものが展示されています。中でも有名なのがイギリス王室に伝わる『カリナン』というダイヤモンドです。1905年に南アフリカで発見されたこのダイヤモンドの原石は、大きさが3000カラットを超えており、重さにすると約620gあったと言われています。それらは1908年にアムステルダムにて慎重にカットされ、『カリナンⅠ~Ⅸ』という9つの宝石になりました。
そのうちカリナンⅠとⅡがロンドン塔に現在も展示されています。中には日本にゆかりのある品も展示されていて、1613年に徳川秀忠から贈られた鎧も展示されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。以上でイギリス旅行で訪れるべき観光客の想像を超える世界遺産のご紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました。
コメント