【街が丸ごと美術館!!】ベルギー王国で訪れたい人気の世界遺産5選

ヨーロッパ

芸術の国ベルギーは古くからの街並みや伝統を大切にしており、フラワーカーペットのようなイベントから現代建築に影響を与えているような建物まで様々あります。今回はそんな街が丸ごと美術館のようなベルギー王国で訪れたい人気の世界遺産についてご紹介していきます。

ブルージュ歴史地区

ベルギーの古都ブルージュに今も残る中世ヨーロッパの美しき街並み。そこは数々の歴史的建造物と共に『ブルージュ歴史地区』として2000年に世界遺産に登録されました。運河によって北海と繋がるこの町の起源は9世紀にまで遡り、かつては毛織物などの交易によって非常に栄えていました。

しかし15世紀に北海からの土砂で運河が利用できなくなったことで、ブルージュの街は中世の街並みを残したまま衰退していきました。その後19世紀に『死都ブルージュ』という小説によって再び脚光を浴びると、その運河の走る美しい街並みは多くの観光客を惹きつけ、現在ではベルギー有数の観光地となりました。

このブルージュ歴史地区はマルクト広場を中心に歴史的な建造物が数多く建ち並んでいます。かつては商人たちの富の象徴でもあったカラフルな色彩の『ギルドハウス』。イタリアの偉人であるミケランジェロによる聖母子像が設置されている『聖母大聖堂』。壮大なゴシック様式の外観が美しいブルージュ最古の教会『聖サルバトーレ大聖堂』など。

まるで街が丸ごと美術館のような美しい光景は、ベルギー旅行でまず訪れたい場所のひとつとなっています。

ブリュッセルのグラン・プラス

ベルギーの首都ブリュッセルの中心地にある『グラン・プラス』。この大広場はフランスが生んだ巨匠ヴィクトル・ユゴーが『世界で最も豪華な広場』と感嘆したほどであり、1998年には世界遺産になっています。

広場は観光客だけでなく地元の人々の姿も多く見られ、建ち並ぶレストランやカフェは多くの人々の憩いの場にもなっています。この広場では2年に1度、フラワーカーペットというイベントの開催で大いに盛り上がり、その巨大な花の絨毯は見事というほかありません。

また広場の周囲には『ギルドハウス』『王の家』『市庁舎』などの建築物があり、どれも非常に見応えのある歴史的な雰囲気が漂っています。

フランドル地方のベギン会の建物

ベギン会は中世ヨーロッパにおいて女性の自立支援を目的として創設された共同体です。フランドル地方を中心に活動し、その思想や建築物は現代に生きる私たちにも影響を与えています。またベギン会修道院は13か所の修道院が世界遺産に登録されており、その特徴的な建物は中世の雰囲気を漂わせています。

中世に建てられたこれらの修道院群は、フランドル地方の文化や建築様式を伝える重要な遺産として歴史的にも重要です。居住用家屋や礼拝堂、施療院など複合的な機能を持つこれらの建物は、当時の建築文化や都市計画とも深い結びつきがあります。中世の建築様式を取り入れつつも独自の特徴を持っているこれらの建物は、外観には細やかな彫刻や色彩豊かな装飾が施されており、それぞれの建物には個性的なデザインが見られます。

その建物や歴史的背景から非常に興味深い観光スポットとなっているフランドル地方のベギン会の建物。その特異な存在である文化遺産は今なお現代社会においても残るされるべき価値を持った重要な世界遺産です。

トゥルネーのノートルダム大聖堂

ベルギー最古の町であるトゥルネーに位置するノートルダム大聖堂。全長134メートル、翼廊の幅66メートル、高さ83メートルを誇るこの大聖堂は5つの塔が特徴的な建築物です。12世紀に建築が始まったこの大聖堂は、ロマネスク様式とゴシック様式の融合が見事に調和されており、その美しい姿は西洋建築の傑作として称賛されています。

建設が始まった12世紀、トゥルネー市は商業と文化によって繁栄し、その建築はトゥルネー市の繁栄と信徒たちの信仰心の高まりに影響を受けていました。信徒たちは聖母マリアへの信仰を深め、大聖堂の建設に多くの寄付を行いました。このような背景からノートルダム大聖堂は豪華な建築物として建造され、この街と信仰のシンボルとして多くの人々に愛されました。

この大聖堂は、その美しい外観や歴史的な価値によって多くの観光客を魅了しています。圧倒的な存在感を放つ外観ばかりに目が行きがちですが、その美しさは外観だけでなく、内部に保管されている聖遺物箱やタペストリーなども必見に値します。また塔の頂上からの眺めは絶景で、美しいトゥルネーの街並みを一望することができます。

ストックレ邸

1905年から1911年にかけて建設され、アドルフ・ストックレーの私邸として建てられたこの邸宅は、2009年に世界遺産として登録されました。その独創的で劇術的な建築は、近代建築の中でも最も重要な作品の一つとして知られています。

ストックレ邸を建築したヨーゼフ・ホフマンは、20世紀初頭に活躍した建築家であり、彼の生み出す斬新なデザインは近代建築の先駆けです。彼のスタイルは、機能性と美しさを両立させることに重点を置いており、その作品は芸術と建築の融合を見事に体現しています。

この邸宅は建物自体が芸術作品であり、家具や日用品までデザインされたストックレ邸は、内部から外部に至るまで一貫したデザインが施されています。近代建築にも影響を与えている彼の作品は非常に斬新であり、その設計と装飾は幾何学的なデザインが特徴的です。

現在はその保存状態を最大限に保つため、ストックレ邸は一般公開はされていません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上で街が丸ごと美術館のようなベルギー王国で訪れたい人気の世界遺産のご紹介を終わります。お読みいただきありがとうございました。

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